未来への道 2番目の坂

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好評だったダーリンとのなれそめ小説。

ダーリンとの出会いからプロポーズまでの話

プロポーズされてから離婚するまでの話

離婚してから結婚・出産まで。

第3話 未来への道

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西日の中、自転車でやってきたマナトさんを、

眺めて居た。

光の中から現れたマナトさんは、

いつものマナトさんだけど、

いつもと違うような気もした。

「今日から、よろしくお願いします!」

「こちらこそ!」

と、笑いながら話して、

区役所の中へ入って行った。

またしても、戸籍課。

半年前に、ドキドキしながら行った戸籍課とは、

全く違う「戸籍課」

離婚も結婚も同じ部署なのは、

仕方のないことだと思うけど、

産科と婦人科が同じのはどうかな?と思ったり。

提出した戸籍謄本の私の名前の欄に、バッテンがついてた。

だからバツイチなのね。

と、改めて確認した。

改めて、マナトさんと結婚できたことは、

人生における最大の幸福に思えた。

出会った時は、お互い結婚していたけど、

こうやって、今は二人で新しい家庭を持とうとしてる。

宝くじで当たるよりも少ない確率なんじゃ無いかと思う位、

奇跡に近いものを感じていた。

そして、長年の夢だった妊娠。

やがて経験する出産。

全ては夢の様だった。

人生は、何が起こるか解らないが、

離婚という壁をただ見つめて立ち尽くし、

何もせずに泣いていた、

あの長い日々は、決して無駄では無く、

今日の為に有ったのか?と思えた。

そもそも、東京生まれ、東京育ちのどどが、

大阪にやってきたのは、

元旦那のおかげだし、

だからこそ、マナトさんに出会えた訳なのだ。

元旦那が何かどどに良い事をしてくれたのなら、

それは、マナトさんに会わせてくれた事と、

マナトさんのドライマティーニが美味しいという事を、

教えてくれた事だけかもしれない。

あとは、どう考えても、

人生勉強と呼ぶには、あまりに酷い仕打ちの数々だけだ。

それでもマナトさんは、

お互い、前の結婚相手を憎んだりするのは、

それを選んだ自分も下げる事になるから、

そうするのは止めようって言ってた。

でも、どどはやっぱり許せない。

マナトさんの考え方は素晴らしいし、

本当にそう出来たら良いと思う。

どどは、元旦那への怒りと共に、

この先、生きて行っても良いと思ってた。

結婚届は一人で出さずに、二人で出そうね。

そう言いあって、二人で出しに来たのだ。

お互い、バツイチ同士、

口では忘れたような事を言っても、

離婚の傷はまだ癒えてない。

傷の舐め合いをしつつ、

社会復帰に向けてリハビリしてる、

そんな感じだった。

結婚届は、無事に受理された。

どどとマナトさんは、結婚したのだ。

マナトさんの姓になったどどは、

それから数日、銀行の口座やカードの名義の変更。

各種届出をして歩いた。

その度に、マナトさんの姓で呼ばれる自分がくすぐったかった。

前回は、そんな風に思った事が無いのに。

お腹の赤ちゃんは、とても順調に育っていた。

すっかり高齢出産だけど、

産科に行くのも楽しくて、

超音波で見える、

我が子を毎回眺めて喜んでいた。

不思議なもので、

離婚する前からポッカリと空いていた、

心の穴は、少しづつ埋まって来ていた。

どどは、ずっと孤独だった。

どういう訳だが、子供の頃から、

ずーっと孤独なのだ。

実は、離婚の前後に、

仲良しだった友達が、

ちょっと疎遠になってしまった、

という事もあった。

どどが浮気して、優しい旦那と別れ、

別の男と結婚した。

こういう風に思う人も居るのだ。

それは仕方のない事だけど、

自分に賛同して貰えなかったのは、

辛かった。

もう、この世にマナトさんしか居ないのか?

と、思った。

そんな時に、お腹の中にやってきた赤ちゃんは、

どどの理解者の様な気がして、

どどは一人じゃないんだ!

という気持ちになり、

お腹の子と一心同体なのがとても心強かったのだ。

産科に行くたびに、

体重オーバーな妊婦さんに遭遇し、

その度に、先生や助産婦さん達が、

物凄く怒るので、

どども、あんまり太ったらダメだなと、

臨月の産休中は、

散歩を毎日1時間程していた。

ダーリンのお店まで歩くと40分くらいだったので、

行きは歩いて、帰りは電車で帰ったり。

そんな風に過ごしていた。

そしたら、臨月なのに体重が減ってしまい、

怒られてしまった(笑)

「何してるの?体重減ってるじゃないの?」

えーーーー減っても怒られるのか!

と、ショックだった。

まあ、考えれば解る事なんだけど。

赤ちゃんに栄養が行き届かないのは良くない。

そして、予定日近辺の診察で、

驚くことが判明したのだった。

実は、どどの骨盤の内腔が小さくて、

赤ちゃんが下に下がってないというのだ。

確かに、胸の下にポッコリ居るのだ。

骨盤の外側は、しっかりしてるのに、

問題は内腔なのだ。

「予定日近いと、いつ破水してもおかしくないし、

破水したら親子共に危険な状態になるから、

来週の月曜日に帝王切開しましょう!」

え?

帝王切開??

え??

帝王切開??

え???

先生の説明はよくわかった。

レントゲン写真を見ながらの説明も、

明らかにどどの骨盤内腔と、

赤ちゃんの頭の大きさが合わないのもわかった。

でも、出産をすごく楽しみにしてたのに、

帝王切開か・・・

どうもやる気を削がれたというか、

ぶっちゃけショックだった。

どういうわけか、

どどと赤ちゃんの分離手術に思えたからだ。

一心同体として、どどの近くにいて、

いつも励ましてくれてるように感じていた、

お腹ん赤ちゃんが、

帝王切開で、一気に離れ離れになってしまう。

寂しかった。

ちょっと落胆しながら、

マナトさんのお店に向かった。

マナトさんのお店に常連さんが来ていて、

実は帝王切開することに決まったんだ。

ってションボリ報告したら、

常連さんが、

「じゃあ、焼肉行こう!」

って、焼肉に誘ってくれたのだ。

出産したら、しばらく焼肉いけないよ?って(笑)

いや、ほんとそうよね。

生まれたての赤ちゃん連れて焼肉は行けないわね。

焼肉食べてすっかり元気になったし、

なんせマナトさんが、

「生まれる時間決まってるなら、

ありがたいな」

って言ってくれたのが、

何か肩の荷降りたというか・・・・・

そこから、前日に入院するまでは、

入院用のパジャマなどを買い集め、

入院準備と、

出産後に必要なものを準備していた。

あれよあれよと、入院日になり、

マナトさん付き添いの元、

入院しました。

で、夜、久しぶりに一人でゆっくりしてた時に、

何か悲しくなってきたのだ。

赤ちゃんとお別れするのが辛かった。

今日までは一心同体だけど、

明日からは別々に生きていくんだなって。

ある意味、なんて子離れの早い母親なんだろう。

でも、それで良いのだ。

そもそも親子とはいえ、別人格なのだし。

涙をポロポロ流していた時に、

昔、離婚の壁を眺めて泣いてた自分を思い出した。

今のどどって、すごく幸せじゃん。

なんでこんなに幸せになったのかしら?

自分、すごいな。

色々あったけど、

どどは、夢を叶えたのだ。

そして明日、出会うお腹の赤ちゃんはどんな子なんだろう。

こんな時にも、前向きな自分が居て、

それがとても嬉しかった。

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朝夏まなと様、脚長すぎ!
このパンツ、普通の人がはいたらくるぶし丈なんだろうな・・・・・

マナトさんと、朝夏様は何の関係もございません。

(今日も確認OK!)

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