未来への道 4番目の茨の道

スポンサーリンク

ダーリンとのなれそめ小説を書いてます。

前回までの話はこちらからどうぞ。

ダーリンとの出会いからプロポーズまでの話

プロポーズされてから離婚するまでの話

離婚してから結婚・出産まで。

*****************************************

マナトさんは、弁護士を紹介してもらう為に、

ユズミさんのところに行った。

ユズミさんは、船場にビルを持ってるお嬢様。

実家の仕事を手伝ってる。

マナトさんが以前働いていた店に、

よく遊びに来てくれていて、

実の弟の様に可愛がってくれている。

船場界隈の社長連中などとも親交が深く、

税理士さんや、弁護士さんなどの知り合いも多い。

実は、ユズミさんは、

「300日問題ってあるのよ、大丈夫?」

と、マナトさんに聞いてくれていたのだったが、

夢が叶って有頂天のどどには、

何の事だか解らず、

なんとかなるんじゃないのかな?と、

高をくくっていたのだ。

確かに、どんな準備をしていても、

免れない事なので、

順番は合っている。

しかし、現実から目を背けていた自分が、

許せなかったし、

マナトさんに迷惑をかけた事も、

申し訳なかった。

でも、マナトさんはそんな事よりも、

ちょっとでも有利になるようにと、

弁護士を探しに行ってくれたのだ。

水商売は、普通のサラリーマンでは知り合えないような

方々とも出会える場所。

それなりの店には、

会社の社長さんや、

所謂「先生」と呼ばれる職業の方が、

出入りしているものだ。

そんなくせ者達の中で生きているマナトさんは、

あえて自由に見せつつも、

自分とお客との線引きが出来る術を知っている、

人生のエキスパートでもある。

自分を特別扱いしない心地よさから、

そういう特殊な金持ちに、

好かれるというなかなか珍しい人でもあった。

その中の一人であるユズミさん。

とても親身になってくれて、

すぐに、知り合いの弁護士に連絡をとってくれた。

まずは、話を聞きたいとの事で、

弁護士事務所にマナトさんと一緒に行く事になった。

住宅街の中にある、ちょっと古い民家に、

七海法律事務所の看板がかかっていた。

おそるおそる呼び鈴を鳴らすと、

小柄でメガネをかけた男性が出てきた。

「本日、七海先生に相談の予約をしているものです」

と、伝えると、

「先生は、別件で電話中なので、こちらでお待ちください」

と、玄関先の椅子に案内された。

一見民家だが、中は完全に事務所として使用してる様で、

生活臭は無いが、書類や書籍が埋め尽くされ、

雑多な印象を受けた。

椅子に座るとすぐに、奥から、

「ではそういう事なので、また電話します。」

と、良く響く声がして、

受話器を置く音が聞こえた。

「あ、お待たせしました、どうぞ!」

と、七海先生が出てきた。

弁護士の先生に会ったのは初めてなので、

割と普通のおじさんだと思った。

七海先生は、お年が70歳位だろうか?

と、いうと弁護士歴は、およそ半世紀だろうか。

マナトさんと並んで座り、

いきさつを説明していくと、

ノートに事細かにメモを取っていた七海先生。

時々顔を上げると、

老眼鏡をずらして目を見て質問をしてくる。

30分ほど話をすると、

七海先生は、

「300日問題についての裁判は、

今回が初めてです。

色々と調べて準備しますね。

今後の流れとしては、

今の話をまとめて、

大阪家庭裁判所に調停の申込みを行います。

だいたい一ケ月から、一ケ月半ほどで、

調停の日程が解りますので、

それに合わせて、どどさんの元旦那様と、

どどさんに裁判所まで来てもらいます。

いきなり、裁判所に来てくださいという訳にもいきませんでしょうから、

元旦那様には、私の方から連絡をしておきますね。

そして、元旦那様の都合の良い日にちで、

来てもらうという流れになります。

そして、調停が結審したあとで、

アヤコさんの出生届を提出する事になるので、

年内には無理かも知れないですね。」

七海先生は、こうやって、

今まで何人の人に、裁判の流れを説明してきたのだろうか?

あまりに見事で無駄の無い、

かといって、事務的には聞こえない、

そんな説明だった。

アヤちゃんの出生届。

もう、こうなったらいつでも良いのだ。

マナトさんとどどの娘になれば、

そんなのいつだって良いのだ。

どどが一番恐れていた、

元旦那への連絡を、七海先生がしてくれるという事で、

物凄く肩の荷が下りた。

そして、ユズミさんのおかげだと思うが、

相談料もとても安くしてくれたと思う。

後日、必要な書類を持って、

再度、七海先生の所に行くことになった。

「七海先生って普通のオッチャンだね。」

マナトさんと、二人でそんな話をして帰った。

弁護士ってもっと、怖い感じの人なのかと思ったよね。

意外と普通な感じで良かったね。

二度目は、すっかり外出できるようになった、

アヤちゃんを抱っこして行った。

七海先生は、

「あーこれがアヤコさんですか、お父さんそっくりですね。」

と、笑いながら言ってた。

アヤちゃんは、髪の毛が全然生えてこないので、

スキンヘッドのマナトさんと、ほぼ同じ髪型で、

しかも頭の形がそっくり。

実は顔もそっくりだった。

必要書類を先生に渡して、確認して貰うと、

「元旦那様のお子様では無い事を確認する為に、

最近ではDNA鑑定などを行う場合もあるんです。

そうなると、費用もかかりますし、日数もかかるので、

なるべくなら、やらずに済ませるのが良いんですよ。

なので、調停当日は、お子さんも連れて来て頂いたら、

スムーズだと思いますね。」

そっくりだと言われて、

マナトさんはとても嬉しそうだった。

そして七海先生は、元旦那に送った手紙のコピーをくれた。

そこには、達筆な文字で、

元奥様がお子さんを出産しましたが、

法律により、このままだと貴方の子供として、

戸籍に入ってしまいます。

そうなると、貴方にも扶養義務が発生しましてしまうので、

お子さんとは無関係である事を証明しなければなりません。

よって、ご足労ではありますが、

大阪家庭裁判所での調停に出席お願いします。

と、書かれていた。

流石、七海先生である。

来ないと、元旦那が損をするという書き方、

そんな風に書かれて、しかも年配の弁護士からの手紙に、

断るはずがない。

手紙を出した後、先生は直接電話もして、

大阪に来てもらう事を承諾して貰った様だ。

「じゃあ、三人で力を合わせて、

裁判、頑張ろうぜ!」

と、マナトさんはどどを元気づけるように、

おどけて見せた。

なんせどどは、元旦那に会いたくないのだ。

狂った元旦那が凄く怖かったので、

もしも、アヤちゃんに何かされたどうしようって思ってた。

でも、アヤちゃんは、

DNA鑑定を回避するための、

リーサルウェポンなのだ。

隠している訳には行かないのだ。

調停の日を連絡するハガキが、

七海先生のところに届き、

日程が確定した。

もうすぐ、元旦那に会わなくてはいけないのか。

夜泣きするアヤちゃんを抱っこして、

マンションの窓辺から、

道路を行き交う車のライトを眺めて居た。

沢山の車が、川の流れの様に、

向かってきては去って行く。

こんな時は必ず、

離婚をする為に日々奮闘していた頃の、

嫌な思い出がフラッシュバックするのだ。

大きなトラックが騒音を立てて、

向こうから近づいてくる。

そして程なくして、前を通り過ぎ、

遠ざかって行く。

人生なんてそんなもんだ。

どんどん未来が近づいてきて、

過去となり、遠ざかって行くのだ。

裁判所で会う元旦那は、

どんな顔をするんだろう。

また、クソ面白くも無い嫌味の一つも言ってくるのかな。

とりあえず、早く終わりにしたい。

「ね、アヤちゃん。」

小声で、呼びかけると、

アヤちゃんは、どどの顔を見ていた。

どどは、アヤちゃんじゃなくて、

道行く車を眺めて居たのだけど、

そんな虚ろなどどを、

アヤちゃんは見ていたのだ。

見られていたのだ。

アヤちゃんは日に日に育っていき、

手足を元気に動かして、

どどを毎日抱きしめて居てくれた。

アヤちゃんは、何も言ってはくれないけど、

ただここに居るアヤちゃんの温もりが、

とても有難かった。

*****************************

七海さん登場。

七海ひろきさんは、

宙組時代の最後の公演が、

朝夏まなと様のプレお披露目公演「TOP HAT」

でした。

エンターテイナーであるジェリー・トラバース役の朝夏様の

プロデューサーであるホレス役を熱演してました。

面白い写真しか無かったので、

こんなだけど、

本当は超イケメンです。

そして、ユズミさんとは、

超絶美人の星組組長の事です。

七海さんは星組に行き、

すっかりビジュアル担当となり、

客席の七海ベイベーを毎日抱いてます。(爆)

先日、楽屋に入るところをお見かけしましたが、

ティアドロップのサングラスをかけて居て、

あまりにイケメンでした。

サファリのモデルとか、

叶姉妹のグッドルッキングガイかと思いました。

(真顔)

スポンサーリンク

シェアする

フォローする