どど飲み話4 荒川に突き落とされた女

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他部署の飲み友達、マドカは不倫常習犯。

しかし、後腐れのない女で、

あまり引きづらないのが、男前だ。

この日もマドカの不倫話を聞いていた。

引きずらないと言っても、

所詮、恋愛。

何かと思うところはあるようで、

別に解決したいわけでもなく、

ただ聞いてもらいだけの話を聞くためだけに、

割と定期的に飲んでいた。

その頃付き合ってる彼氏は独身だったけど、

エリートな彼は、数ヶ月後別の営業所に行くことが決まっていたので、

お別れするのを前提に付き合ってるという、

まあ、なんというか、

男にとっては非常に都合のいい女なのだ。

そんなマドカの話は、いつも堂々めぐりなので、

聞いてると、若干飽きてくるのも事実だ。

いくら酒飲みが、まるで観覧車のように、

一定時間で一周するような会話をするのがお決まりでも、

飽きるときは、飽きるのだ。

その日は、完全に飽きていた。(笑)

マドカの家族の話は、

その時初めて聞いたのかもしれない。

なんせ、マドカは恋愛ネタが豊富で、

いつもマドカの恋愛ネタを聞くだけで、

時間オーバー。

お客さん閉店ですよ。

と、なってしまうからだ。

しかし、その日はいつものパターンな、

マドカのぼやきを聞く気にならず、

話を変えた、どどさんでした。

マドカは、江戸川区出身。

割と東京では、ヤンチャな人が多めな印象で、

勿論マドカも、その分類。

中学時代の武勇伝を聞くことに。

昔ヤンチャしてた人の、ぶっ飛んだ話は面白い。

別の区に育ったどどさんだったけど、

似たようなエピソードは、存在したし、

同級生のマドカは、

共感出来る部分が多くて、

恋愛話より遥かに面白い。

ヤンチャしてたマドカだったけど、

誰かとつるんで何かをすると言った、

現在の悪ガキグループとは一線を画した、

昭和のヤンキー、1匹狼スタイルを

貫いていたようだ。

とにかく、尖っていたみたい。

しかし、ある日父親に河原に呼び出されたマドカ。

父親もまた、江戸川区の元ヤンキー。

曲がった事がとにかく嫌いなので、

マドカの不登校や、

1人で繁華街をうろつく行為が許せない。

いきなりのタイマン!という流れ。

家の近くに流れていた川は、

一級河川の荒川!

どどさんの家の近くを流れるドブ川とは、違う。

学校へ行け!

いやだ!

お前ふざけんな!

お前がな!

誰に口聞いてるんじゃ!

うっせーじじい!

こんな普通のやり取りの後、

突然取っ組み合いの喧嘩。

ここで話を戻そう。

マドカは女で中学生。

お父さんは、ガテン系職業のオッサン。

普通にお父さんの方が強いだろ?

って話だ。

程なくして、マドカは、荒川に投げ込まれた。

もう一度話を戻そう。

荒川は一級河川だ!

しかも江戸川区辺りの荒川は、河口に近く、川幅は100m以上あると思う。

色んなことを加味しても

ちょっとした事件だ。

しかも、なんとか川から這い上がろうとしたマドカの頭を川に沈めたらしい。

いや、今なら間違いなく、

お父さんはオナワです。

ほんといい時代だったと思う。

お父さんは、お前を殺して俺も死ぬ!

っていう勢いだったそうで、

そんな硬派な男は今居ないし、

真の優しさを感じる様な話だと思うが、

勿論、それがマドカに伝わったからこそ!

と、いう話だ。

今の時代だと、全く通用しない話だ。

マドカはそれから、改心して、

勉強もちゃんとして、

大学にも行き、

決して大企業では無いけど、

ちゃんと正社員として、

働いてるから、

お父さんも、喜んでると思うな。

でも、娘がやたら恋多くて、

不倫常習犯なのは、知らないだろうな。

九死に一生を得たマドカだからこそ、

命がけの恋愛をしてるのかもしれない。

だいたい、不倫なんて、本人達はバレて無いと思っても、

ほぼバレてるからな。

どんなに上手くやってても、

ほぼバレます。

それが不倫。

そしてバレたら、恐ろしい事になるという、

スリルを味わいながらも、

不倫を続けたマドカ。

一度痛い目にあったら、

もうやらないのが良いと思うけど、

なんせ「恋」だからね。

誰の意見も耳には入りません。

そして、不倫相手になる男達のラインナップを見る限り、

その辺りの独身男には無い魅力があるのも確かなのだ。

なんせ、嫁が居て、場合によっては子供居て、

尚且つ別の女とも関係を続けるって、

物凄くエネルギッシュな行動力のある男という訳だ。

そんな生き生きとエネルギッシュな男は、

二割増しで、良い男に見えるし、

そんな人と付き合えば、

自分も何だかそんな人になれそうに思えたり。

そんなマドカも、未だに独身だ。

ミツルと茶飲み友達になれば良いのにな。

余計なお世話だろうけど。

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