箱庭に広がる愛と死

箱庭セッションに行ってきました。

 

勝手に命名「箱詰めマイスター」のタカビーみゆき。

 

なぜ、箱詰めマイスターなのかは、

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箱詰めマイスター、タカビーみゆき先生の熱いブログ

 

箱詰めが上手い先生が、

箱庭のセッションしてるとか。

そのうち、弁当の詰め方でセラピー始まる勢いなのでは?

 

「そこに仕切りを入れた訳は?」

「卵焼きの隣にインゲンを置いたのはなぜ?」

 

とかな(笑)

 

とりあえず、一発目

 

いや、いい感じに出来ましたよ。

 

まあまあ、これでも満足だったんだけど、

 

「今回のテーマは?」

「ここにある椅子はどんな役目があるの?」

「この中であなたが居るとしたら、どれですか?」

 

などなど、いろいろ質問されるのよ。

なんとなく、質問に答えていくうちに、

モヤってくるのよね。

不思議だわ。

 

置き代えをおすすめするよとの事で、

 

はい!ドーーーーン!

 

 

ああ、スッキリした。

これで完成。

 

ちなみに置き換えに要した時間は、

3分ほど。

もう、ここイラネーってなった。

 

完璧な世界になったわ。

 

右下の島にいるのは、どどとダーリンと娘。

シャベルは、土地を耕してもっと良くする道具。

一個しかないけど、3人で力を合わせて良くするの。

椅子は、くつろぎの空間である象徴。

 

奥の土地は、未来の世界。

憧れの家があるの。

その横に立ってるドキンちゃんは、

お父さんかと思ったけど、

やっぱり、亡くなったおばちゃんね。

 

おばちゃんは、庭にお花や木を植えて、

手入れするのが大好きで、

四季折々に綺麗なお花が咲いてたよ。

特に意味はなかったけど、家の横に木を置いたのはそれだな。

としたら、赤いキノコの家は、

おばちゃんの家かもしれない。

 

おばちゃんの家が空き家になった時に、

妹夫婦が住んでたんだよね。

それが、すごく羨ましかったのね。

 

だって、おばちゃんが大好きだったから。

 

 

どどの家の近くに住んでたおばちゃんは、

お父さんのお姉さん。

 

お父さんは昔の人の割に兄弟が少なくて、

おばちゃんと二人兄妹だった。

それぞれの家は、死んだおじいちゃんが買い与えたもので、

だから近所に住んでた。

 

私は、子供の頃からおばちゃんが大好きだった。

 

いい感じにいい加減で、私が欲しいものを沢山買ってくれた。

おばちゃんには、娘が一人居て、お姉ちゃんと呼んでる。

 

お姉ちゃんは今では、唯一、親戚付き合いしてるいとこだ。

 

今から18年位前だったと思う。

その大好きなおばちゃんが心筋梗塞で急死したのだ。

 

私は第一回目の結婚で、関西に在住してたので、

妹からの留守番電話で知ったのだ。

 

来る日も来る日も、

シクシク泣いた。

 

そして、おばちゃんは果たして幸せだったのかな?

と、おばちゃんへの想いを募らせた。

 

なんでそんな事を考えるようになったのかというと、

おばちゃんの弟である、お父さんがお通夜の席でこんな事を言ったのだ。

 

「(おばちゃん)は、(おじちゃん)にスポイルされた」

 

ちょっと意味がわからないと思うけど、

補足説明すると、おじちゃんには社会性が欠如しており、

ある意味、おばちゃんが好きすぎて、

おばちゃんを軟禁状態にしていたと思ってた父が、

そんな言い方をしたのだ。

 

実際、おばちゃんが旅行に行ったりしたことはなく、

家を出る口実に始めたパートに出かける位。

あとは、お姉ちゃんと買い物に行ったり。

 

おじちゃんを第一に考えてたのかも知れないけど。

 

なんせおじちゃんには数々の逸話があるんだけど、

その中で大好きな面白エピソードがある。

 

おじちゃんは、毎日ヤクルトを飲むのが日課だった。

大正生まれのおじちゃんは、

イギリス紳士のように、

決めた習慣を続けるという、

頑固さがあった。

 

ある時、一人故郷に帰ったおじちゃんが、

いつもの様にヤクルトを飲もうと思い、

道行くヤクルトレディを呼び止め、

いつものヤクルト買い求めた。

 

しかし、おじちゃんは、ヤクルトを開けることができなかったのだ。

 

なぜなら、いつもおばちゃんが開けてたから・・・・・

 

開けられないヤクルトを眺め、

おじちゃんがとった行動は、

 

「すいませんが、開けてもらえませんか?」

 

ヤクルトレディに頼んだのだ。

 

そんな事を頼まれた事がないヤクルトレディは、

それを断ったのだった。

 

おじちゃんは、実はヤクルトがいくらかも知らなかったので、

数十円しかしないヤクルトを買うために、

一万円札を出して買おうとしていたのだ。

 

お釣りを出すのも面倒なのに、更に開けろと言われたヤクルトレディ。

そりゃ断るよねえ。という話なんだが、

おじちゃんは、

「釣りはいらないから開けてくれ!」

と言ったらしい。

 

それには、彼女の怒りの業火に油を注ぐ結果となった事は、

あえて説明しなくてもご理解いただけるかと。

 

ヤクルトごときで、見知らぬヤクルトレディに怒られたおじちゃん。

 

まるで漫画のような展開に、吹き出すが、

おじちゃんを語る上では、

とてもいい話。

 

これくらい、非常識な男なのだ。

 

よく言うと、浮世離れした人。

 

他にも面白い話がたくさんあるんだけど、

とにかく変人であることは、誰でもすぐわかるレベルの変人。

 

そんなおじちゃんは、最愛の嫁に先立たれ、

死を受け入れられず、葬式やお通夜をボイコット。

 

しかし事実は、冠婚葬祭が大嫌いなので、来なかっただけ。

 

ちなみに私の結婚式にもおばちゃんは来なかった。

おじちゃんに反対されたから。

 

そんな中、お父さんが「スポイル」発言したのだ。

 

だから長年、おばちゃんは不幸だったと思ってた。

 

でも、今のどどは解るんだ。

おばちゃんが、おじちゃんの事が大好きだった事が。

嫌いなら、ヤクルトを毎日開けてません。

 

おばちゃんは、死ぬ数日前に病院に行ってたんだ。

で、入院してね!って言われてたの。

でも、お姉ちゃんが海外旅行に行ってて、

帰ってくる日まで入院しないでおこうと思ってたの。

でも、お姉ちゃんが帰って来る日の朝に死んじゃったんだ。

 

おじちゃんを一人に出来なかったんだよね。

愛だろ?愛しかないだろ?

 

そんなおばちゃんが、未来の家を守ってくれてるの。

 

そこに、どどはダーリンと娘と3人で一緒に行きたいの。

自分たちの力で。

いつになるかわからないけど。

 

アイテムの少ない箱庭だけど、

寂しくないねって言ってもらえた事も嬉しかった。

 

だって、必要なものしか置いてないからね。

不要なものは一切置いてない。

 

私は、私の愛する人達と、愛する空間で、もっと愛を深めたいんだ。

 

そして、おばちゃんのように、ダーリンを愛し抜きたい。

 

未来の土地にあるのは、どどの理想形なんだな。

ブログに書くと物凄い整理される。

 

箱庭って、もの凄く自分と向き合えるね。

 

一人の男を愛するただの女が、どどの理想形なのだ。

 

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