神々の土地/クラシカルビジュー、そしてハンナのお花屋さん

東京に遠征して来たどどさんです。

 

東京駅から山手線に乗り換えて一駅。

有楽町駅で降りると、雨が降っていたのよね。

さすがの晴れ男役でも台風には勝てなかったか・・・

 

台風が近づいて来ている為か、

風も出ているようだ。

 

有楽町からは徒歩5分程。

東京宝塚劇場は、既に通いなれた場所。

 

東京宝塚劇場は、あの「天のや」の卵サンドが並ばずに買えるのだ。

それを、観劇前の腹ごしらえにしようと決めていた。

 

はい、どーーーん!

卵がパンより分厚くて、美味しかったわ。

カラシがきいていて、とても美味しい。

幕間に半分食べようと思っていたけど、

全部食べてしまった。

 

これから、久しぶりに朝夏まなと様を観ると言うのに、

昨夜はあまり眠れなかった。

そのため、ちょっと寝てしまうかもな・・・

と心配していたのだが、

それは、全くの杞憂に終わったわ。

 

久しぶりに観た「神々の土地」は、

素晴らしすぎて、号泣だったのだ。

 

どこがどう違うのか?

何が変わったのか?

 

上手く言い尽くせないけど、

宝塚大劇場の広い空間から、

若干コンパクトな東京宝塚劇場へ場所を移した事で、

エネルギーが閉じ込められて、

より、濃密な空気を感じた事が、

一番大きな要因かなと思う。

 

そして、初日から千秋楽へ向けて、

深まって行った芝居を、

更にブラッシュアップしていたのも、

本当に素晴らしいなと思う。

 

主役だけじゃなくて、

脇役や、舞台に立つ組子が全員、

なすべき事を成してる事が、

こんなに気持ちの良いものなんだなと、

深く感動しましたね。

 

朝夏様は、タカラジェンヌとしてと言うよりも、

もう、役者として尊敬しかない感じで、

そこに居る事が、既に有難い。

残り一ケ月を切りましたが、

尚進化を遂げているのが、

素晴らしい。

 

人間は、どんな時でも、

昨日よりもっと強い力を出して行けるんだと感じましたね。

ただし、それを強く願わないと、

叶わない事ではあるけど。

 

「神々の土地」

箱が変わると品物が変わる。

そんな印象のお芝居でした。

 

個人的な新しい発見としては、

セルゲイ大公の暗殺から始まり、

嵐の中の舞踏会の場面への転換は、

今、まさに嵐の真っただ中にあるロシアの、

政治的局面を表しているものなんだなと、

初めて気が付いた次第であります。(笑)

 

そのきっかけが、セルゲイ大公の暗殺だったのかな?

 

なんせ、そんなご時世の中でも、

舞踏会を開いてる貴族様達の、

浮世離れっぷりと、

その絢爛豪華な世界の陰りを想うと、

なかなかに、上田久美子先生の天才っぷりを、

認めざるを得ない状況に。

 

ええ、ヅカファンには珍しいアンチ久美子派としては、

これでもか、これでもかと畳み掛ける、

天才っぷりに完敗ですよね。

 

舞踏会の場面から、一転雪原のシーンへ。

 

ここでは、朝夏ドミトリーのうららイリナへの愛が、

炸裂というか、

かなり暴走していて、

トキメクとか、カッコいいとか、

そんなもんじゃ無くて・・・

 

こんな素晴らしい朝夏様をもう見れなくなるとか、

意味不明だし、

ドミトリーってば、こんなにイリナの事が大好きなのに、

家柄って何だ?

時代って何だ?

ただ好きな人と一緒に居て、

幸せに暮らす事って、

そんなに難しいの?

なんて悲恋なんだろう。

 

と、雪原の中で踊る二人を眺めながら号泣してました。

 

そう、ドミトリーさん、

全く隠そうともせずに、

一途に未亡人イリナさんを愛してるのよ。

イリナさんも知ってるくせに、

色んなしがらみがあって、

気が付かないふりと言うか、

あえて言及しないところが、

息苦しい程に、悲恋だったわ。

 

ラスプーチンの暗殺計画を告げられたドミトリーの前に、

野戦病院から戻ったイリナが現れて、

踊る時に、ムラでは一回だけ出した手を、

二回出したドミトリー。

 

うん、こっちの方が良いわよね。

よりイリナと踊りたいという気持ちが出てるわ。

 

しかし、婚約しようとしているオリガちゃんの前で、

あんなに楽しそうに踊ったら、良くないよねえ。

 

オリガちゃんは、良くも悪くも安定感抜群で、

ムラから、あまり変わらない芝居を展開してましたが、

彼女、学年も若いし、

今回の様なお芝居は難しいのかな?と思う。

温かい目で見てるけど、

いつまで経っても、芝居が好みの方向とは真逆で、

割とキツいっすよね。

ウエストサイドストーリーのマリアは大丈夫だと思うけど。

 

マリアの舞踏会で、乱入してきたラスプーチンに、

何かを耳打ちされたイリナの、

物凄く悲しい表情が、

とても辛かったわ。

自分とは結ばれないドミトリーへの気持ちが、

溢れてしまった事を悔やんでいる様だったし、

なんせ悲恋だわ。

 

本舞台を歩くイリナと、

銀橋を歌いながら歩くドミトリー

「後悔と・・・」っていう歌詞の所で、

すれ違うんだよねえ。

 

そんな後悔とかって言葉で片付けられないない位の、

物凄く壮絶な別れだなと思ったわ。

 

ラスプーチンの暗殺の後、

シベリアに送られる事になったドミトリーが、

イリナの家を訪れて、

ようやく一夜だけ結ばれるんだけど、

その時のキスシーンが、

ムラよりも情熱的だったので、

とても良かったわ。

 

でもね、なんていうか!

私が求めているのは「蘭寿とむ様」の様なヤツよ。

朝夏様、まだ足りないわね(笑)

二度目のキスはもっとガバっと!

どエロでお願いしたいです(笑)

 

ラストシーン「神々の土地」で出会った二人。

ドミトリーの表情が、ムラでは、

なんていうか、解脱したような雰囲気だったのが、

東京ではもっと生身な感じが有ったわ。

 

朝夏様がどんどん遠くへ行っちゃう気がして、

なんだか、寂しくなってしまったわ。

 

悔いの無いように、東京へ足を運びたいと思います。

 

 

一旦ここで切るわね。(笑)

暫く続きます(笑)

 

 

 

 

 

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