まあ、どういう経緯で行ったのかは、
はしょりますけど(笑)
どどさんは、日本有数の国立大学T大学の研究室でアルバイトをしていたのです。
えーー凄いじゃん!
って思われそうですが、
内容は、皿洗いみたいなもので、
別になんて事ないです。
時間的に自由だったので、
例の中華のバイトと掛け持ちしてました。
T大学のキャンパスは無駄に広く、
校門から、研究室がある建物までも、
結構歩くのですよ。
なんせ、こっちの端と、あっちの端では、
最寄りの駅が違うんですよ。
そんな広大な大学なんですよ。
つか、大学に行ったことが無いどどさんなので、
敷地が広いとか意味不明でしたよね。
バス停の真ん前の専門学校は、
道からすぐに建物に入れたし、
校舎の敷地なんて、ほぼ建物だったな(笑)
まあ、ちょっと大学の中に興味があったのと、
なんせ中華料理のバイトと掛け持ち出来るのが便利で、
やってみたバイトなんですけどね、
T大学という所は、
想像を絶する天才の集合体なんだと、
思いましたね。
まあ、皿洗いって書きましたけど、
実際には実験器具の洗浄なんですよ。
んで、その洗浄をする部屋に、
研究で疲れた大学院生が、
お茶を飲みに来るんですね。
「お!どどちゃん!ちーっす!」
なんて感じのフランクな人の方が少ないです。
「どどさん、こんちには、お疲れ様です。」
良家の子女らしい上品な人はこんな感じです。
「あ、どうも・・・・・・」
大多数の人はこんなですね。
まあ、どどさんも空気読んで、
オウム返しの技で返してましたよ。
「あ、どうも・・・・・・」
こいつら、挨拶もできねーのかよ?
天才過ぎるとこうなるのか??
数人でやってきて、
会話してるのを何となく聞いてるのが割と楽しかった。
「今度、この前の研究結果がサイエンスに載る事になったんです!」
「来月から、理化学研究所に行くことになったんだけど」
まあ、そんなご立派な人でも挨拶は出来ないので、
人間的には、別になんてことない人だし、
なんの感動も無いんですが、
「田辺さん、結婚決まったんだって!」
とかいう下世話な話には俄然テンションがあがり、
会話に参加してみたりした。
田辺さんは、地方出身者で、余りにお金が無く、
月2万円位で住める、大学の学生寮に住んでいた。
とにかくお金が無いので、服は古着屋で買ってきた、
意味不明な絵のかいてあるTシャツに、
一体サイズが合ってるのかなんなのか解らない、
謎のフィット感のジーパンが制服の男で、
床屋代金もケチってるので、
数か月ボサボサ頭をやったら、
一気に丸刈り(セルフ)にするという、
なかなかワイルドな人だった。
生計を立てる為、家庭教師に行った先の、
お嬢様と仲良くなり、
結婚する事になったそうで、
世の中どこにラッキーが転がってるか解らないもんだな、
と、思ったものです。
そんな貧困の中から、
知能だけで這い上がって来た田辺さんと相反するような、
白川さんは、正真正銘のお坊ちゃまで、
いつもカシミヤのセーターを着ている様な人だった。
T大生らしい雰囲気のある人だと思った。
とにかく秀才で、家柄の良いお坊ちゃまで、
ちょっと社交性は無いが、品だけある。
世界を旅するのが大好きな相川さんは、
韓国旅行に行ったお土産をくれた。
銀の箸とかだったんだけど(笑)
興味深いのは、韓国語を勉強して行ったそうで、
結構日本語に近くて、なんとなく解ったらしい。
あーー秀才は語学も堪能なのか。
というか、ちょっとした旅行で語学まで勉強するとか、
ホント勉強大好きなんだなと思った。
そこの研究室の教授は、その辺歩いてたら、
可愛いオッチャンって感じの善良な人で、
フラっとやって来ては、
一人でお茶を飲んで、
「昨日の夜にお腹が減って、
何か食べようかなと思ったら、
草団子とせんべいで悩んでさ」
みたいな、とりとめも無い話をする人で、
なんか可愛い人なんだけど、
学生からすると、
超怖い人なんだよね。
なんかの送別会みたいな飲み会に、
私のようなバイトも誘って貰い、
行った事あるんだけど、
教授が、チラッと、
「そんな事より、結果出せよ!」
みたいな事言って、場が白けたり(笑)
ああ、あの可愛いオッチャンは、
やはりただ者じゃないんだなって思ったな。
問題は、このバイト先には、イケメンが居ない事で、
ほんと、勉強だけ出来ても、
どどさん的にはなんの役にも立たないなというのが本音。
でも、居るんだよキャンパスを歩いてると、
モデルみたいなカッコいい学生が。
顔も良くて頭も良いとか、
性格悪いとかじゃないとバランス取れないよね。(笑)
後に、そんな人と知り合う事になったけど、
ほんと、顔も頭も良くて性格も良くて、
踊って歌えるイケメンって、
朝夏まなと様くらいなんじゃないの?????
ああ、もっと早くタカラヅカに出会いたかった。

どこをとっても美しいよ。
朝夏様!
ああ、何度観ても素晴らしい。
(完全にロス)
ちなみにそこの研究室では、ハエを使って、
遺伝子の組み換えを研究していた為、
ハエがブンブン飛んでいたが、
実家の近くが八百屋や魚屋だったので、
ハエなんか別に何とも思わない女だった。
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