ヅカオタから学ぶビジネス

タカラヅカオタクのことを、ヅカオタと呼ぶ。

タカラヅカは、オタクスキルを爆発させるのに、
もってこいの場所みたいだ。

様々なジャンルのオタクが集結しているのですよ。

クリエイト系でいうと、
贔屓に渡す手紙(ポストカード)を毎公演デコる人や、
独自のイラストを作成し渡す人も居る。
中には、本業の方もチラホラと。
被写体が美しいと、そりゃ二次元にもハマるわけで、
独自の世界観で、公演のワンシーンを思わせるようなものや、
そのままスチール写真にしても?というクオリティのものも。

ダッフィーに毎公演、衣装を作成しお茶会でプレゼントしている人も居るしね。
変わったところだと、マトリョーシカなんかもありましたね。

バンギャからのヅカオタさん達は、遠征スキル高すぎて、
夜行バスを駆使したり、友達とウィークリーマンションをシェアしたり。
という話もよく聞きます。

知識系だと、過去作品で使われてた衣装の判別や、
再演もの作品の演出変更をチェックしたりする人も居る。

まあ、誰とは言わないけれど、
チケットの当選確率をエクセルで管理している人も居るのよ(笑)

ちなみに私は、贔屓の入出の時間をエクセルで管理してたけど。

大体の時間を把握していると、
行ける日とかを設定できたりするのよね。
おかげで、退団発表の時は、間に合ったわ。(遠い目)

そんな中、最近出てきたニューウェーブは、
タカラヅカでビジネスを語る人だ。

先日、ヅカオタの友人と話していたら、
「ジェンヌには物語が無いと、売れない。」
と、言いだしたものだから、
私の中の何かが爆発したのですよ。

確かに、ジェンヌは夢の体現だ!
と、先日のブログで書きました。
それを更に深掘りするようなお話ですよ。

商品を売るときは、物語をいかに消費者に響かせるか?
が、重要なんですよねえ。

って、蔦田塾でも言っていたわよねえ。

そう、このジェンヌさんがとてもいいのでチケット買ってください。
ではダメなの。

今日は、芹香さん主演の「群盗」を見てきたんだけどね。
孤軍奮闘という感じでしたよね。

芹香さんは、お父さんが野球解説者の山沖さんね。
お母様は元ジェンヌっていう、
絵に描いたようなジェンヌなのよね。

芹香さん、家族が有名人ということで、
話題性もあるし、なんせ背も高くて綺麗な人よ。

で、結構抜擢されてたけど、
正直、特に何かうまいってことも感じず、
随分抜擢されているよね。
と、いう感じで見てました。

花組時代に「マイヒーロー」という、
特撮物のスターの息子で、
自分も特撮スターなんだけど・・・・
という、実生活に近い感じの役をしたのよね。

「俺は、今までオヤジの名声で注目されてきた」
「どうせ皆んな、俺のことを親の七光りだと思っているんだろ?」

と言った、違う意味で、
「おい、それ大丈夫なの?」
的なセリフを散りばめた演出家のサイトー先生。

しかし、芹香さんは、そこでどういうわけか、
殻を破ったのでした。

その頃から、妙にハマり始め、
朝夏様の遠征のついでに見た
「ハンナのお花屋さん」がとても良かった。

まさか芹香さんの芝居で泣く日が来るとは!
という感じでした。

そして、宙組へ異動になっての、
今回の主演。
責任の重さが「マイヒーロー」とは全く違うのよね。

下級生ばかりのカンパニーで、
難しい芝居だったわ。
まあ、単純に実力不足な人が多くて・・・という話なんだけど、
この孤軍奮闘公演が、
今後の芹香さんにとって、「物語」になるのよね。

あの公演は、苦労した。
でも、下級生が頑張ってくれた!

とか、数年後、トップスターになった時に話すのよね。
その時のために、私もせっせと観劇しているんだけどね。

劇団が仕掛ける「物語」は、
次回宙組公演の「オーシャンズ11」ですよ。

これは、2011年に星組で公演した時に、
新人公演で、真風さんがダニーを演じ、
芹香さんがラスティを演じたのよね。

そして花組へ異動してから再演した時は、
新人公演でダニーをしているのよね。

つまり、タカラヅカで上演した全ての「オーシャンズ11」に出演しているわけで、
今回の公演では、星組の新人公演と同様に、
真風さんがダニーで、芹香さんがラスティ。

あの頃、ピヨピヨだった二人が、立派に成長して、
本公演で演じる!

完全に「物語」込みでの演出ですよね。

そんな風に、タカラヅカって、実は高校野球的な感じなのよね。
生徒の成長を見守るという側面を含めた、
商業演劇なんですよ。

だから、みんなが立派に育つまで、
見守らせて欲しいのよ。
最近、みんな早めにやめすぎだと思うわ。

どの道も極めると、勉強になることばかりです。

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